2013-01-01から1年間の記事一覧

喜びの舞

ある日の昼下がり、いつものようにレジを打っていたところ、ユーリ先輩(仮名)が踊りながら事務所から飛び出してきた。私の販売コンクール入賞を喜びすぎて、職場にいることも営業時間内であることも、頭の中から消え去ってしまったらしい。彼女は店内の通…

人見知りの奮闘

初めての販売コンクールが始まって数日後、新たに私の店舗の担当マネージャーになった方から、電話がかかってきた。「のさんですか?初めまして。コンクール頑張ってると聞いたけど、どうですか?」 「できる限りの努力はしています。現在の売上げ本数は○○で…

人見知りの行方

ある日、ユーリ先輩(仮名)がやってきて、おもむろに社内販売コンクールの話を始めた。 「人見知りには辛いイベントなのですが、この会社にいる以上、やはり全力を尽くさねばなりません」 そこで、私は「私も人見知りなので、あまりその手のイベントは得意ではな…

人見知りの定義

ユーリ先輩(仮名)は「私って人見知りなんですよ~。ところで、の~さんは、髪を伸ばしているんですか?私みたくお団子頭にしたいですか?」と異動初日に言った。「人見知り」という言葉の定義は人によって大きく異なるのだな、と思った。

そして2ヶ月後

ユーリさん(仮名)という一見おだやかな女性が他店舗から異動してきた。仕事熱心で、上司からも先輩からもほったらかしにされていた私の面倒もよくみてくれる人だ。現在も何かと心配してくれて、異動先の私の元には各種資料を送ってくださっている。*1そんな…

元気にご挨拶

私の配属された店舗は不採算店舗と呼ばれていたらしく、だいたい17時を過ぎると店員が二人しか居ないという悲惨な状態だった。しかも、一人は無資格者な上に薬にも接客にも関心が無いという、何故薬屋で働こうと思ったのか謎な人物だった。 そうなると、お客…

デビュー

一週間にわたる過酷な新人研修の末、ようやく下町商店街にある店舗に配属された。しかも、よりによって2011年3月12日に。東日本大震災など無かったかのように、店は10時から21時まで普通に営業した。 ただし、交通網がぐちゃぐちゃだったせいで思うように商…

はじまり

そもそも、洗剤だろうがのど飴だろうが、お客様の抱えている問題解決の手助けができればと思い、ドラッグストアに就職したのは2011年3月のことだった。 ・何も不調や不都合を解決するのは薬とは限らない ・解決に至らずとも、解決につながりそうな何かを継続…