ある日、ユーリ先輩(仮名)がやってきて、おもむろに社内販売コンクールの話を始めた。
「人見知りには辛いイベントなのですが、この会社にいる以上、やはり全力を尽くさねばなりません」
そこで、私は「私も人見知りなので、あまりその手のイベントは得意ではないのですが・・・」と言ってみた。
「それは置いといて」
「いえ、元に戻して」
「では、間をとって、そこの棚に上げておきましょう」
そんなやりとりの挙げ句、私の「人見知り」は某ドラッグストアの棚上の在庫になった。それ以来、私の「人見知り」を見た者は存在しない。